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【コラムvol.5】チューインガム・アートから巨匠まで「誰でもピカソ」のレイキャヴィーク
 「誰でもピカソ」を地でいくのがレイキャヴィークに違いない。だって、会う人みんながアーティストなんだもん!
 
 アイスランドへ行き始めて最初に驚いたことのひとつが、誰でも何かを掛け持ちしていること。例えば、映画『スクリーミング・マスターピース』のシーンで、初めてロック・バンドが大統領官邸で演奏するところがあります。もっと正確に言えば、トラバントというバンドと、ベースはジャズ奏者のトマスRエイナルソン
 大統領官邸で演奏するくらいなので、地元では有名なバンドです。でも悲しいかなアイスランドでは人口が少なすぎて、音楽家が音楽だけで生活するためには、音楽教師になるか、ビョークシガーロスのように世界に出ていくしかありません。
 
 そんなわけでアイスランドのアーティストのほとんどが二足のわらじ状態。例えばトラバントの場合、ギターのヴィッディは当時、国営テレビ局のカメラマンが本業。ヴォーカルのラッキはヴィジュアル・アーチスト/舞台俳優でもあり、確かどこかの会社の電話番をしていたはず。ドラムスのドッディはレコード店に勤務していたし、キーボードのヒリンシは会社員。


アイスランド・アート アーティストといっても幅広く、先端的なオブジェ、映像、絵画、CG、小説の執筆といったところから、生活に密着したバッグ、洋服、陶芸、アクセサリー等の制作はまともだとして、ベッドの上に生活用品をゴシャっと摘んだものや、白い紙に噛んだチューインガムを貼り付けて、「これこそ芸術!」という勘違いまで。
 とまぁ、ありとあらゆるものが「芸術」なので、アーティストじゃない人に会ったことの方が少ないくらい。

 
 それじゃ二足のわらじの主が海外の展示会やツアーに行く時はどうするのか?休暇を取るか仕事を辞めるか・・・。前もって雇用者から理解を得ている場合も多く、なにせ「誰でも」なので、この辺の融通はかなり利くようです。
 
 なぜこれほどアイスランド人にアーティストが多いのか。それは日照が短い冬が長く、室内の活動に限られる期間が長いせいかもしれません。秋になるとスポーツ少年がアーティストに変身するのはよくあること。例えば、(解散した)カラシのステイニーはスケボーのチャンピオンでした。
 
 政府もこの点はよく理解していて、文部科学省は特に秋から春の間、文化活動に力を入れ、民間と協力しながらこういった市民アーティストに創作・発表の場を作るようにしています。海外からの様々な分野の著名アーティストを招くのもこの時期で、コンサート等も盛りだくさん。なのでレイキャヴィークが文化的に一番面白いのは秋から春にかけて。夏は日照が長いので自然観光には向いているけど、文化的には冬ほどの賑やかさは望めません。


アイスランド・アートアイスランド・アート

 レイキャヴィーク市内には多くのアート・ショップが点在していて、その中でも散歩がてら見に行くのに私が気に入っているのはi8というギャラリー。小さいけれど、いつも趣味のいい個性的な展示をしているので超要注意。ギャラリー・フォルドもウォーホールからストリート作家まで幅広く扱っているので、足を運ぶ価値は大。その他、街の裏道を歩いていると、思いがけず素敵な展示会に出逢えるので、レイキャヴィークは裏道こそ侮れない。最近はカフェやレストランでの展示も増えているようです。
 
エイナール・ヨンソン美術館 ついでなので美術館についても言及すれば、時間がなくてもササっと何か見たい人は、丘の上の教会へ行ったついでに、道の斜迎えにある彫刻美術館へどうぞ。エイナール・ヨンソン美術館で、天気がよければ庭に出るといい感じ。ヨンソンの彫刻は、市内のあちこちに点在しています。


 しかしぶっちぎりのイチ押しはキャルヴァル美術館。キャルヴァルはアイスランドが世界誇る画家で、彼の作品がどーんと揃っているこの美術館は圧巻。北斎などの浮世絵にも影響を受けていて、ゴッホのタッチとも共通するところがあり、特に風景画の表現力が力強くどこか幻想的で素晴らしい!何度見ても飽きないので、アイスランドに滞在中に私が極力時間を作って寄る美術館です。
 
 というわけで、チューインガム・アートから、美術館に画家の名前がついている巨匠まで、アイスランドでは望めば誰もがアーティストになれるのです。
 


小倉悠加(ICELANDiaレーベル代表)
 ⇒ICELANDiaブログ
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 Text by Yuka Ogura (C) Alljos Entertainment co., ltd.
posted by: SCREAMING MASTERPIECE | アイスランドコラム | 11:43 | - | - |
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